就活・転職

【食品メーカー社員が語る】製品の価格が決まるまでのプロセスと用語解説!


飲み物や調味料、お菓子等の価格ってスーパーによって異なるけど、どうやって決まっているの?

そう思ったことはありませんか?!

本記事ではスーパーに並んでいる家庭用製品の価格の仕組みをご紹介致します。

製造業ならではの業界的な用語も解説していきますので、食品メーカーに入社したけど”仕組み”や”用語”がよくわからない方の参考にもなれば幸いです。

それでは早速いきましょう!

製品の店頭価格は小売によって違う!

製品の店頭価格はスーパーによって異なります。

チラシなどに掲載されている特売製品はもちろん、棚での通常販売の価格も異なります。

ポテトチップスを例にすると

Aスーパーでは100円
→チラシ特売時は60円

Bスーパーでは90円
→チラシ特売時は70円

なんていうように通常販売時と特売時で価格が全然違ったりします。

基本的に製品の価格にはメーカー希望小売価格が設定されていますが、最終的な価格設定は小売業に委ねられます。

それでは”店頭価格はどのように変動するのか”プロセスを次で解説します。

製品が店頭に並ぶまで

食品メーカーの製品が、小売店に並ぶまでの基本的なプロセスは

メーカー

食品商社

小売業

となっています。

食品メーカーは最終的な店頭価格をシミュレーションし、自分たちの利益も確保して食品商社への値段を決定します。

食品商社も利益をマークアップして小売店へ販売し、最終的に小売店も利益をマークアップした形で消費者に販売します。

製品のカテゴリーによって、利益設定が全く変わってきますが、ざっくりなイメージは下記の通り

大まかなイメージ

・食品メーカー 3% ~ 10%
→原料・生産・配送・広告・人件費などのコスト

・食品商社 6% ~ 12%
→保管・配送・人件費・リベートなどのコスト

・小売業 20% ~ 30%
→店舗の家賃・運営・人件費などのコスト

例えば店頭価格が100円のもので小売業が25%のマージンをのせて販売していた場合、食品商社から小売業への卸売価格は75円となります。

食品商社が10%のマージンをのせている場合、食品商社がメーカーから仕入れている価格は67.5円になります。

メーカーが6%の利益設定をしていると製造価格は63.45円となります。

まとめると下のような流れです!

メーカー 63.45円
↓6%のせて販売
食品商社 67.5円
↓10%のせて販売
小売業 75円
↓25%のせて販売
消費者 店頭価格100円

(あくまで一例です)

店頭価格が異なる理由

次は店頭価格が異なる理由についてです。

一つ目は単純に食品商社や小売業の利益の率設定が企業によって異なるからです。

価格が決まるまでに複数のプロセスを踏んでいるので、各段階で利益率が変わると最終的な店頭価格が変わってきます。

二つ目は取引量(仕入量)に応じて値引が発生するからです。

業界限らずですが、まとめて買えば買うほどお得になりますよね。

そのため各プロセスの段階でどれだけの量を仕入れるかで、メーカーや食品商社も値引きをします。
ここの取引量と値引き交渉が食品メーカー営業マンの仕事の一つです。

特売がなぜ安くなるかというと、食品商社・小売業が大量に仕入れを行うことによってメーカーが値引きを行っているからです。

さらに小売業も特売製品は自社の利益を削って、時には仕入価格を下回る価格を設定するので、消費者にとってお得になっています。

食品業界用語解説

専門的な話になりますが、用語を解説します。

上記の通り、価格が取引量や企業との付き合いによって変動するので、メーカーは仕切価格という基準となる価格を設定し、販売先によって対応した値引分は後から食品商社に支払うパターンが多いです。

用語解説

・仕切価格
メーカーが設定した価格で、食品商社からの売上は仕切価格でいただく

・販売条件
いわゆる値引金額で、食品商社が後から食品メーカーに請求する

・卸NET価格(=食品商社の仕入価格)
仕切価格から販売条件を引いた実質のメーカーの売上

先程の例で見ていきましょう。

メーカー 63.45円
↓6%のせて販売
食品商社 67.5円(仕切価格)
↓10%のせて販売
小売業 75円
↓25%のせて販売
消費者 店頭価格100円

いつもは上記の値段

“だけど今回はセールで店頭価格70円で売り出したい”

『いっぱい仕入れるから安くして?』
と小売業の仕入担当者(バイヤー)から熱い要請が。

そこで値引、いわゆる販売条件の交渉が始まります。

商談ののち、結果的に下記で決まったとします。

メーカー

食品商社 58円
↓8%のせて販売
小売業 63円
↓10%のせて販売
消費者 店頭価格70円

メーカーは通常時には食品商社に67.5円の仕切価格で販売していましたが、9.5円の値引きを行い、58円で食品商社に販売をしました。

9.5円が販売条件、58円が卸NET価格となります。
(わかりづらいですよね)

メーカーは販売条件を出す代わりに、この数量は仕入れて販売してくださいね、という交渉をします。

こういった形で、日々商談が行われているため食品の製品価格は大きく変動しています。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!